出産当日のお話。
出産当日の話を今更ながら書き留めておこうと思う。
ここの病院の無痛分娩の流れは、数日前に出産日を決定。
出産日の前日に入院し、麻酔を投与、次の日に陣痛が来ないようなら促しつつ出産。
と言う、計画分娩の予定でした。
次の検診が3月5日の予定でしたが、3月4日の深夜から陣痛が始まりました。
1時間おきから始まり、朝方には30分おきに、
とりあえず病院に電話すると、「まだ前駆陣痛だから大丈夫だけど、一応来ますか?」と言う感じ。
いやいや、痛くてたまらんので行きます。
ってことで、9時にマタニティタクシーを呼んで病院へ。
病院に着いたらまず内診をするも、子宮口はまだ1センチ程度。
NSTをつけて様子を見るも、まだ産まれそうにはないですとのこと。
えー、、、無理ちょー痛い。
と言う事で、家に帰るのも不安なので、そのまま病院で待機させてもらう事に。
その日はたまたまものすごい混雑で、病室も陣痛室もあいていないと言う事で、
しばらく分娩台の上でNSTをつけながら待機。
このとき、手首付近に点滴。これちょっと痛かった。
その間もちらほら前駆陣痛が来て、痛い。
しばらくして、空いた陣痛室に移動するも陣痛が10分おきくらいまで感覚が短くなったので、
麻酔をしてもらう事に。
私としてはもう、間隔を計る余裕もないほど痛い。
多分、「痛い痛い!!」と大騒ぎしていたと思われる、、、
処置室に移動して、背中にまず部分麻酔の注射を打ち、
背中に麻酔のチューブを挿入。
陣痛が相当痛かったので、ビビってたわりにそんなに痛くなく処置終了。
子宮口はまだ広がっていないので、このまま入院して、明日にでも産むような予定にしましょう。
と言う話で落ち着いて、陣痛室で旦那様とほっと一息。
旦那様もいったん荷物をとりに帰ろうかととか話してたほど。
お腹につけてたNSTの数値に異変が現れたのは、そんな待ったりムードの午後2時頃。
赤ちゃんの心拍を示す数値が急に下がり始め、通常の約半分の60に。
異変に気づいた旦那様がナースコールを押し、すぐ後にNSTの機械も異常を示す警告音が鳴り始める。
慌てて助産師が駆けつけ、体を横に右に向けたり左を向けたりして動かして、
なんとか数値がまた上昇する。
なんらかの理由で、お腹の赤ちゃんが苦しくなっているらしい。
そこに駆けつけた先生。
これは、今回は回復したけど、また何度も危険な状態になるかもしれないし、
いざ陣痛が来て産む段階になって、陣痛に赤ちゃんが耐えられないかもしれない。
切って出しましょう。
と。
えーーーーー!!!!!
と言う、急転換にて、一気に緊急手術の運びとなりました。
すぐさま手術室に運ばれ、手術台に乗る私。
マッパにされ、腕は固定。
目の前には布がかけられてるので、お腹の方で何が行われているのかはよくわからないけど、
何度も麻酔の効きをアイシングで確認。
30分程度で赤ちゃんは出てきます、とのこと。
私、切られるの初めてでたまらなく緊張。。。
布の向こうで、手術開始。
なにやらお腹を引っ張ったりしているような感触はあるものの、切ったのかどうかはわからず、
なんかぐいぐい押したりしてるうちに、真っ赤な赤ちゃんが登場。
私の頭の上の方で、体を拭かれ、勢い良く泣き始める。
大きい。
アレがわたしのお腹から出て来たの?マジで?
お腹の方ではまだ何か処置をしてるようだったけど、
きれいにされた赤ちゃんを助産師さんがわたしの胸の上に連れて来て乗せてくれる。
あったかくて、軽い。
まじかー、お腹から出て来たのかー。。。
なんて思っているのもつかの間、なんだかとっても息が苦しい。
全身が震えて来て、押さえようにものすごい震え。
周りの人が落ち着くように言ってくれるけど、落ち着こうにとにかく苦しい。
酸素マスクをつけられたり、何やら袋をつけられたり、
おそらく過呼吸の状態だったんだと思うけど、急激に熱も上がりもうろうとしてくる。
手術はなかなか終わらない。苦しい。
後半はもうろうとしてあまり記憶にないけど、
旦那様曰く、赤ちゃんの産声が上がってからなかなか手術が終わらず、
赤ちゃんが出て来て、抱かせてもらったけど、私はまだ出て来なくて、
やっと運ばれてきた私に声をかけるも、聞こえてる様子はなかったそう。
もうろうとしている間、ドラマとかでよくある
「赤ちゃんは無事に産まれたけど、お母さんの容態が急変してそのまま帰らぬ人に、、、」
みたいなやつじゃね?これ!!
とか考えてたんだけど、旦那様も同じだったらしくw
なんとか手術が終わるも、私はそのまましばらく高熱にうなされ、
赤ちゃんに少し授乳をするも、そのままひたすら次の日まで眠りこけることになるのでした。
ちゃんちゃん。
長い長い一日でした。